仕事に対するストレスや人間関係の悪さから、1日でも早く退職したいと考えることがあり、転職先が決まっていない状態で退職する第二新卒の方は多いです。
退職してから転職先が決まるまでの期間は、転職市場で「空白期間」と言われます。
この記事では、第二新卒の空白期間は転職で不利になるのか、ということを詳しく解説します。
空白期間の伝え方・回答例も併せてご紹介するので、空白期間を作りたい方や空白期間のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
空白期間については面接で聞かれることが多いので、伝え方・回答例は事前に対策すべきです!
第二新卒の空白期間は不利になる?
第二新卒の空白期間は転職で不利になる可能性が高いです。
転職市場において空白期間は「ブランク期間」とも言われていて、仕事を辞めてから働いていない期間を指します。
転職する際に退職した次の日から働き始めるケースはかなり少なく、多くの方に空白期間が生じます。
しかし、肝心なことは「転職先が決まっているのか」ということです。つまり、退職してから1カ月の空白期間があったとしても、1カ月後に入社する会社が決まっていれば問題ありません。
空白期間中に転職活動を行う場合に限り、不利になる可能性が高くなっています。
特に、第二新卒は社会人経験が浅いので、空白期間が不利になりやすいです。
正社員以外は空白期間になる
第二新卒は年齢が若いこともあり、アルバイトしながら転職活動を行う方が多いのですが、正社員以外の勤務は空白期間と判断されます。
転職市場においては「正社員として働いているのか」ということが大切になるので、アルバイトや派遣社員は空白期間となってしまいます。
契約社員は、空白期間と判断されないことが多いです。
第二新卒としての転職成功率を高めたい場合は、アルバイトや派遣社員の期間を作らずに、正社員中に転職先を決めてしまうようにしてください。
第二新卒の空白期間が不利になる理由
第二新卒の空白期間が不利になることには、いくつかの理由が考えられます。
退職してから転職活動を行うことを考えている方や、空白期間ができてしまった方は不利になる理由を理解すべきです。
ここでは、第二新卒の空白期間が不利になる理由を2つご紹介します。
マイナスの印象を抱かれる
第二新卒の空白期間が不利になる理由は、企業にマイナスの印象を抱かれることです。
例えば、会社を退職してから6カ月の空白期間があった場合は「仕事に対する意識が低い」というマイナスの印象を抱かれてしまいます。
仕事に対する意識が低いと感じる人材を採用したいと思う企業はなく、高確率で採用を見送られることになります。
他にも「なかなか転職先が決まらない能力の低い人」という印象を抱かれやすいです。実際は仕事に対する意識や能力が高くても、空白期間が長いだけで企業への印象を悪くなってしまいます。
第二新卒は人柄やポテンシャルで採用されることが多く、マイナスの印象を抱かれることは避けたいです。
面接で空白期間を突かれる
第二新卒の空白期間が不利になる2つ目の理由が、面接で突かれることです。
面接選考では「なぜ、空白期間があるの?」「空白期間中は何をしていたの?」とさまざま聞かれて、採用担当者が納得する回答をしなければいけません。
転職市場において空白期間はマイナスに捉えられることになり、マイナスからプラスに挽回することは難しいため、不利になると考えられます。
また、空白期間について聞かれることが多く、自分自身をアピールできないことも考えられます。空白期間があるだけで、面接選考でプラスの印象を与えにくいです。
第二新卒の空白期間が不利にならないケース
第二新卒の空白期間は不利になりやすいのですが、不利にならないケースもあります。
ここからは第二新卒の空白期間は不利にならないケースをいくつかご紹介します。退職してから転職活動を始めたい第二新卒の方は、以下の内容を参考にしてみてください。
意図的に空白期間を作った
意図的に空白期間を作った場合は、第二新卒の転職でも不利にならないです。
例えば、資格を取得してから転職するために空白期間を作った場合、転職で不利になることはありません。
仮に資格試験に落ちてしまっても、意識の高さや計画性からプラスの印象を与えることが可能です。
他にも「アルバイトで他業種の経験を積みたかった」「自分を見つめ直す時間を作った」など、採用担当者が空白期間について納得できる理由があれば不利になりません。
しかし、意図的に空白期間を作っていても、採用担当者が納得しなければ採用は見送られることになります。
空白期間がある方は、採用担当者が納得する理由を用意してください!
病気・怪我をしていた
病気や怪我をしていたことが原因で空白期間ができた場合、転職が不利になることはないです。
病気や怪我については「仕方ない」と判断する採用担当者が多く、空白期間が長くても不利にはなりません。
病気や怪我で退職した場合でも、退職後の転職活動中の病気や怪我であっても不利になりません。
ただし、伝え方には注意が必要です。企業側としては「採用しても大丈夫なのか?」と不安に感じてしまうので、不安を払拭できる伝え方を意識してください。
転職エージェントで推薦状を提出している
第二新卒の空白期間が不利にならないケースとして、転職エージェントを使って転職活動を行っていることが挙げられます。
転職エージェントを使うことで、空白期間が不利にならない理由は「推薦状」を提出してもらえるからです。
推薦状とは、担当アドバイザーが転職希望者の人柄や強み、転職理由などを文章化してアピールするもので、空白期間についてもプラスの印象に変わるように伝えてくれます。
もともと求人を出している企業と転職エージェントには繋がりがあるため、推薦状は採用を決める判断材料となるようです。
退職してから転職活動を行いたい方や、空白期間のある方は転職エージェントで推薦状を提出してもらうようにしてください。
転職エージェントのサービスは、全て完全無料で利用できます!
空白期間のある第二新卒におすすめの転職エージェント
空白期間のある第二新卒の方は、転職エージェントを使って推薦状を提出してもらうことがおすすめです。
推薦状は空白期間が不利にならないこと以外にも、書類選考の通過率を高める役割を担っています。
また、転職エージェントでは希望に沿った求人紹介や本番を想定した面接対策、入社条件の交渉などのサポートが受けられるので、第二新卒の方は積極的に利用すべきです。
空白期間のある第二新卒におすすめの転職エージェントを3つご紹介します。
相性の良い転職エージェントを見つけるためにも、複数登録することがおすすめです!
【マイナビが手掛ける転職エージェント】マイナビジョブ20’s
マイナビジョブ20’sは、大手人材紹介会社であるマイナビが手掛ける第二新卒・既卒に特化した転職エージェントです。
マイナビグループで培った転職ノウハウをもとに転職サポートが提供されていて、書類選考の通過率が高くなる推薦状の書き方を熟知しています。
また、マイナビジョブ20’sは無料で受けられる適性診断がかなり定評です。自分と仕事の関わり方を整理・考え直すことに役立たせることができ、転職活動の悩みの解決につなげられます。
適性診断を受けるためにマイナビジョブ20’sに登録する方も多いようです。
対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京・神奈川・大阪・兵庫・愛知・福岡 |
サポート方法 | 対面・オンライン |
運営会社 | 株式会社マイナビワークス |
公式サイト | マイナビジョブ20's |
【新卒1年未満でも転職できる】ハタラクティブ
ハタラクティブは、社会人経験の浅い20代に特化した転職エージェントです。
取り扱っている求人の80%以上が未経験でも応募できるため、空白期間があっても不利にならないケースが多いと考えられます。
また、ハタラクティブは丁寧なカウンセリングが好評です。
転職に関する知識がない方や転職したい業界・職種が定まっていない人でも、丁寧にカウンセリングしてくれるため、安心して転職活動を進めることができます。
対応地域 | 全国(一部地域を除く) |
拠点 | 東京・神奈川・愛知・大阪・福岡 |
サポート方法 | 対面・オンライン・LINE |
運営会社 | レバレジーズ株式会社 |
公式サイト | ハタラクティブ |
【最短1週間で内定を目指せる】アゲルキャリア
アゲルキャリアは、20代・第二新卒の転職支援を得意としている転職エージェントです。
アゲルキャリア最大の特徴は、登録から最短1週間で内定を獲得できることになります。
空白期間は長ければ長いほどマイナスの印象を与える可能性が高いため、登録から最短1週間で内定を目指せることは大きなメリットです。
また、アゲルキャリアは紹介求人のミスマッチを防ぐために、リアルな情報追求に注力しています。
第二新卒として転職を繰り返すことは好ましくないので、ミスマッチが少ないことはアゲルキャリアの魅力です。
空白期間について答えるときの4つのポイント
第二新卒として転職する際に空白期間があると面接で聞かれることが多いです。
「なぜ、空白期間があるのか」「空白期間中は何をしていたのか」などさまざま聞かれるため、採用担当者が納得するように回答することが大切です。
空白期間について答えるときのポイントを4つご紹介します。
①正直に話す
空白期間ができた理由によっては不利になりますが、正直に話すことが大切です。
空白期間について嘘をつき、うまく誤魔化すことができても、後にバレてしまう危険が常につきまといます。
選考中に嘘がバレたときは高確率で不採用になり、場合によっては内定取り消しや解雇という扱いを受けることも考えられます。
空白期間の伝え方は工夫することが大切ですが、全て正直に話すようにしてください。
採用担当者が何人もの面接を経験しているため、嘘には勘付きやすいです。
②ポジティブな内容でアピールする
空白期間はネガティブな印象を持たれやすいため、ポジティブな内容でアピールすることが大切です。
自己管理不足などの理由で空白期間ができた場合でも、その経験を反省して今後に活かそうとしているポジティブな内容をアピールするようにしてください。
意図的に空白期間を作った場合は、その旨がしっかりと伝わるように内容を考えることが大切です。
また、空白期間以外の質問に対しても、基本的にポジティブを意識してください。ネガティブな人材を好む企業は少なく、それだけで印象が悪くなってしまいます。
③仕事に前向きなことを伝える
上記でお伝えした通り、空白期間があることで「仕事に対する意識が低い」と判断されるため、仕事に対して前向きなことを伝えてください。
仕事に対する意識の低さから空白期間ができてしまった場合でも、選考を受けている時点で仕事に前向きであれば問題ありません。
また、仕事に前向きであることを伝えるときは、「なぜ、前向きなのか」ということを明確に伝えることが大切です。
企業側としては「採用してもらうために偽っているのでは?」という懸念が生まれるため、明確な理由を添えて伝えるようにしてください。
志望動機などからも仕事に対して前向きなことをアピールすべきです!
④あらゆる質問を想定しておく
空白期間に関する質問で印象は悪くしたくないため、あらゆる質問を想定しておくことが最後のポイントです。
「なぜ、空白期間があるのか」という定番質問から「なぜ、このタイミングで転職活動を始めたのか」など深堀される質問まで想定しておくと、面接で慌てることはありません。
あらゆる質問を想定しておけば、空白期間が不利になることを防ぐことができます。
質問に対する回答は、ある程度の文章にまとめておくことがおすすめです。
また、転職エージェントを使っている場合は、担当アドバイザーによる面接対策を受けるようにしてください。
転職エージェントでは本番を想定した面接対策を受けることができ、採用担当者が納得するような回答ができるように練習できます。
【状況別】空白期間の伝え方・回答例
最後に、空白期間の伝え方と回答例を合わせてご紹介します。
第二新卒の空白期間でよくある4つの状況に焦点を当てて、プラスの印象を与えられる伝え方と回答例をご紹介するので、以下から参考にしてみてください。
リフレッシュしていた
第二新卒が空白期間を作る理由として多いのが、「リフレッシュしたかった」ということです。
仕事に対する疲れやストレスを解消するためにリフレッシュする時間を作りたい気持ちは分かりますが、企業側としては「適切な判断ではない」と判断する可能性が高くなっています。
仕事に対する意識が低いと判断されることもあるので、仕事に対して前向きであることをアピールする必要があります。
前職を退職してからの期間は、リフレッシュする時間としていました。 新卒として入社して2年しか経っていませんが、無理に働きながら転職先を見つけることよりも、リフレッシュする時間を設けたいと考えて、意図的に空白期間を作りました。 心身ともにリフレッシュすることができ、仕事に対する向き合い方などを考えるとても良い時間でした。 リフレッシュ期間もあり、今は1日でも早く社会に貢献したいと強く思っています。
資格取得・勉強に費やした
第二新卒から新しい仕事にチャレンジするときや、キャリアアップ転職を目指すときに、空白期間を資格取得・勉強に費やすケースは多いです。
空白期間に資格を取得できたり、意味のある勉強に時間を使っている場合は、転職で不利になることはありません。
資格取得・勉強に費やした場合は、意図的に空白期間を作ったことをアピールするようにしてください。
私はITエンジニアとして働きたい気持ちがあり、前職を退職してからの期間はプログラミング言語の勉強をしていました。 約半年間、プログラミング言語の勉強に使い、その期間は短期アルバイトで生活費を補っていました。 約半年間の勉強でしたが、基礎部分となる知識・スキルを身に付けることができました。 また、ITエンジニアが「自分に合っている仕事なのか」ということを考えることができ、転職する前に時間を有意義に使うことができました。
病気・怪我をしていた
病気・怪我を理由に空白期間ができてしまった方は、その旨をしっかりと伝えることが大切です。
空白期間ができた理由に併せて、今は完治していることを伝えるようにしてください。
採用担当者に「採用しても大丈夫なのかな?」と思われない内容を意識すべきです。
私は在職中に〇〇という病気になってしまい、治療に専念するために退職しました。 約5カ月の治療を経て完治したのですが、体力が落ちてしまったので、現在は1週間に4日ほどランニングをしています。 すでに体調は完全に回復しており、病気のことでご迷惑をおかけすることはありません。 また、治療期間中も〇〇業界に関する情報収集や知識を身に付けるための勉強をしておりましたので、少しでも仕事で早くお役に立てるようになりたいと考えています。
何もしていなかった
第二新卒の空白期間で「何もしていなかった」という方は、仕事に対して前向きであることや、少しでもポジティブな印象を与えられる内容を考えるべきです。
「空白期間にしていたことはありません」ということだけを伝えると、高確率で不採用になります。
嘘をつくことはNGですが、少しでもポジティブな印象を与えられるように工夫してください。
前職の勤務中は自分の時間を取ることが難しく、退職してから転職活動を始めることになりました。 退職した直後は転職活動に向き合うことができず、約1カ月ほどは情報収集や自己分析だけ行い、本格的な転職活動は始められませんでした。 ただ、その期間があったこともあり、自分と仕事の関わり方を見直すことができ、今後のキャリアについても明確に考えることができました。 結果的に離職期間は長くなってしまいましたが、今後のキャリアが明確になり、御社への応募を決意しました。
空白期間は不利になる|まとめ
この記事では、第二新卒の空白期間について詳しくお伝えしました。
第二新卒は社会人経験が豊富ではないため、空白期間が短くても転職で不利になる可能性が高いです。
空白期間があるだけで印象が悪くなったり、面接で突かれることになるので、しっかりと対策する必要があります。
第二新卒として空白期間を作りたい方や、空白期間がある方は、転職エージェントで「推薦状」を作成してもらうようにしてください。
推薦状を提出することで、空白期間があっても書類選考を通過しやすくなります。
第二新卒の転職で空白期間が不利にならないように、今回お伝えした内容をお役立てください。
推薦状の提出以外にも、求人紹介や面接対策のサポートを受けられるので、転職エージェントは積極的に活用すべきです!