20代フリーターからの就職は難しくない！正社員になる4つの方法と就職できない人の特徴

現在、多くの業界・会社で若者の正社員不足が深刻化していて、正社員経験なしの方でも就職しやすい環境となっています。実際にフリーターから正社員での就職を検討されている方も多いです。

今回は、20代フリーターから正社員に就職することについて詳しく解説します。

フリーターから正社員になる方法や就職できない人の特徴なども併せて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

20代フリーターは就職できる？

フリーターから正社員へ就職を目指す際に「正社員経験なしでも就職できるのかな？」と悩まれると思いますが、20代であれば就職可能です。

特に、20代前半であれば、正社員経験なしのフリーターからでもスムーズに就職できます。その理由は、若者を求めている企業が多いからです。

若者の正社員不足が深刻化している業界・会社は多く、正社員経験なしの既卒を歓迎している会社は増えています。

また、大学を卒業していれば、新卒扱いとして就職できるケースもあります。新卒扱いで就職できれば、満足できる給料・待遇になる可能性も高いです。

30代フリーターの正社員就職は難しい

20代であればフリーターからでも就職できますが、30代になると難易度がグンと高くなります。

基本的に30代の人材に対しては、即戦力の活躍を求める企業が増えるため、正社員経験なしのフリーターでは就職できないケースが多いです。

年齢を重ねるごとに正社員の就職難易度は高くなるので、フリーターから正社員を目指している方は、その点を把握しておくことが大切です。

20代フリーターから正社員になる4つの方法

20代フリーターから正社員で就職する方法は大きく4つ挙げられます。

自分に合った方法で就職を目指すことが大切なので、それぞれの方法について詳しくご紹介します。

①正社員登用制度から目指す

正社員登用制度とは、契約社員やアルバイトの非正規雇用から正規雇用に切り替える制度です。その会社が定める条件をクリアすることで、フリーターから正社員になることを目指せます。

正社員登用制度から正社員を目指す場合は意欲的に働き、良好な人間関係を築くことが大切です。

上司や店長からの推薦が必要な会社も多いので、良好な人間関係を築けていない場合は、正規雇用に切り替えてもらうことは難しいです。

正社員登用制度は、今働いている会社の正社員になりたい人におすすめの方法になります。

②紹介予定派遣から目指す

紹介予定派遣とは、派遣先の企業に直接雇用されることを前提としている派遣です。

派遣期間中に、直接雇用の契約を結ぶかどうかを企業と派遣社員がそれぞれ検討し、双方の合意が得られた場合はそのまま直接雇用となります。

つまり、一定期間は派遣として働き、のちに正社員として採用してもらえるという制度です。紹介予定派遣から正社員を目指すことには、会社のミスマッチを防げるメリットが挙げられます。

職場の雰囲気や仕事内容を理解したうえで正社員として就職するのか決められるので、入社後に後悔することを防げます。

③新卒採用枠で応募する

20代フリーターは「既卒」という扱いになることがあり、企業によっては新卒採用枠として募集されています。

20代フリーターが新卒採用枠で応募することで、自分の希望通りの会社に就職しやすいです。基本的に学生と同じ選考を受けるため、正社員経験がないことがマイナス評価になりません。

また、新卒採用枠を300人以上設けている会社もあり、それほど倍率は高くならないです。

しかし、学校卒業後3年以内しか新卒採用枠として応募できないことが多くなっています。20代後半のフリーターの方は、この方法以外で正社員を目指すようにしてください。

④中途採用枠で応募する

20代フリーターから正社員を目指す最後の方法が、中途採用枠で応募することです。中途採用に関しては年齢制限が設けられることはなく、誰でも応募できます。

また、給料や待遇に関しては新卒採用よりも手厚くなっているため、満足できる条件で就職しやすくなっています。

ただし、基本的に中途採用枠は即戦力での人材が求められ、20代フリーターから正社員を目指す難易度は高いです。

企業によっては業務経験を応募条件として定めていることもあり、フリーターでは応募すらできないこともあります。

20代フリーターから正社員での就職を成功させるポイント

20代フリーターから正社員での就職を成功させることは可能ですが、決して簡単なことではありません。ここでは、20代フリーターから正社員での就職を成功させるポイントをご紹介します。

スムーズかつ希望通りの就職を実現するためにも、以下のポイントを抑えるようにしてください。

年齢の若いうちに就職活動を始める

基本的にどの企業も若い人材を求める傾向にあります。特に、正社員経験なしの場合は年齢が若くないと就職が難しくなるので、年齢の若いうちに就職活動を始めることが大切です。

上記でお伝えした通り、高校・大学を卒業してから3年以内のフリーターであれば、新卒採用として応募することができます。

年齢を重ねるごとに実務経験やスキルが求められるようになり、正社員での就職難易度が高くなります。

また、年齢の若い20代フリーターであれば、完全未経験の業界・職種にもチャレンジすることが可能です。

就職活動しやすい環境を作る

20代フリーターから正社員での就職を目指すには、就職活動しやすい環境を作ることが大切です。就職活動に時間を割くことができなければ、正社員での就職は難しくなります。

20代フリーターで就職活動しやすい環境を作る方法は以下の通りです。

また、就職活動しやすい環境を作るには、お金を貯めておく必要があります。

就職活動には、スーツの購入費や交通費などさまざまな出費が考えられるので、あらかじめ貯蓄しておくことが正社員での就職成功につながります。

面接対策を徹底する

20代フリーターから正社員での就職を目指した場合、書類選考は通過できるケースが多いです。

しかし、面接選考で不採用になりやすいため、面接対策を徹底することが抑えておきたいポイントになります。

企業側としても自社に不利益な人材は採用したくないため、面接選考で採用結果を判断することが多いようです。

また、面接選考では「ビジネスマナーのある人材か」ということも確認されるため、その点も踏まえて対策するようにしてください。

需要の高い資格を取得する

正社員経験なしの20代フリーターが就職を目指すには、需要の高い資格を取得することが1つの方法です。

需要の高い資格を取得することで、実務的な知識・スキルが身に付いていることを証明でき、「フリーター」という懸念点を払拭できます。

20代フリーターにおすすめの需要の高い資格は以下の通りです。

また、専門知識を習得できるスクールに通うこともおすすめです。例えば、プログラミングスクールに通うことで、20代フリーターからでもITエンジニアへ就職できます。

20代向けの就職エージェントを活用する

20代フリーターから正社員での就職を成功させるうえで欠かせないポイントが、20代向けの就職エージェントを活用することです。

就職エージェントでは、フリーターでも応募できる求人の紹介や必要書類の添削、面接対策など就職活動に関することを幅広くサポートしてくれます。

また、20代向けの就活エージェントであれば、その分野の就職ノウハウを豊富に持っていて、的確なアドバイスを受けることが可能です。

就職エージェントでは、一人ひとりに担当アドバイザーが付くため、アルバイトしながらでも就職活動を行えます。

完全無料でサポートを受けられるので、気になるサービスがあれば活用してみることをおすすめします。

【20代フリーターにおすすめ】マイナビジョブ20’s

マイナビジョブ20’sとは、20代の第二新卒や既卒向けの就職エージェントです。マイナビグループが運営している就職エージェントということもあり、20代の就職支援実績はかなり豊富です。

マイナビジョブ20’sでは、取り扱っている求人の75%以上が未経験でも応募できるようになっていて、入社後の定着率は95.2%となっています。

また、手厚いサポートサービス以外にも、適性診断や20代向けのセミナーなどが用意されているため、スムーズに就職を成功させやすいです。

20代フリーターから就職できない人の特徴

20代フリーターから就職できない人には、いくつか共通している特徴があります。ここでは、20代フリーターから就職できない人に共通している特徴をいくつかご紹介します。

ビジネスマナーがない人

20代フリーターから正社員を目指す場合の選考では「ビジネスマナーがあるのか」ということが重視されます。

正社員経験を求めない企業であっても、最低限のビジネスマナーは求めるため、ビジネスマナーのない人は就職できないです。

特に、対面におけるビジネスマナーがない人は採用を見送られる可能性が高いです。

就職活動している段階で完璧なビジネスマナーを習得する必要はありませんが、最低限の敬語や挨拶などは習得すべきです。

フリーターになった理由を説明できない人

20代フリーターから就職を目指すときには「なぜ、フリーターになったのか」ということが問われます。

企業側としては聞いておきたいことで、その理由によっては「計画性のない人・努力が苦手な人・頑張れない人」というマイナスの印象を与えてしまいます。

その理由だけで不採用になる可能性も十分あるので、フリーターになった理由は明確に説明できるようにすべきです。しっかりと説明できれば、かえってプラスの印象を与えることもできます。

フリーター歴が長すぎる人

20代フリーターから就職できない人の特徴として「フリーター歴が長すぎる」ということが挙げられます。

フリーター歴が長すぎる場合、正社員で入社して活躍するビジョンが見えにくくなり、良い印象を与えることが難しいです。

フリーター歴が長い人は、活躍できるビジョンを提示する必要があるため、実践的なスキル・知識を習得することが大切です。

例えば、ITスクールに通ってプログラミング言語を習得すると、フリーター歴が長くても活躍するビジョンを提示できます。

企業に対して求める基準が高い人

20代フリーターからなかなか就職できない人に共通しているのが、企業に対して求める基準が高いことです。

例えば、「年収は500万円以上・完全リモート・家賃補助10万円以上」などの好条件を求めてしまうと、なかなか就職できません。

これは20代フリーターに限ることではなく、新卒でも社会人でも同じことで、条件を求めすぎると就職難易度が一気に高くなります。

良い待遇で働きたい気持ちはわかりますが、好条件を求めすぎないようにしてください。

20代フリーターにおすすめの業界・職種

最後に、20代フリーターにおすすめの業界・職種についてご紹介します。就職しやすい業界・職種を狙うことも正社員を目指すうえでは大切なことになるので、下記から参考にしてみてください。

正社員で就職しやすい業界

20代フリーターにおすすめの業界は、人手不足が深刻化している業界です。

正社員が不足している業界は正社員経験なしの人でも就職しやすく、給料・待遇においても満足できる条件になっているケースが多くなっています。

正社員が不足している業界は以下の通りです。

この中でも、IT業界は人手不足が深刻化していて、2030年には80万人近いITエンジニアが不足すると言われています。

今のうちに若手人材を採用しようと動いているIT企業も多いので、希望する業界がない方にはIT業界がおすすめです。

引用元：人手不足に対する企業の動向調査

正社員で就職しやすい職種

20代フリーターにおすすめの職種は、営業職とITエンジニアです。大手転職サイトdodaが発表している求人倍率において、営業職は2.46倍、ITエンジニアは9.83倍となっています。

つまり、営業職とITエンジニアは求人数が求職者よりもかなり多く、20代フリーターからでも就職しやすいです。

また、完全未経験でも応募できる求人が多い職種でもあり、資格などを取得しなくても採用してもらえる可能性が高くなっています。

引用元：転職求人倍率レポート（2023年5月）

20代フリーターでも正社員に就職できる｜まとめ

この記事では、20代フリーターから就職することについて詳しくお伝えしました。最近は若者の正社員不足が深刻化しているため、20代フリーターから正社員での就職を目指すことは可能です。

20代フリーターから正社員になる方法は以下の4つです。

どの方法でも正社員になることができるので、自分に合った方法を見つけてみてください。そして、20代向けの就職エージェントを活用することも大切で、スムーズな就職を実現しやすいです。

20代フリーターから正社員での就職を目指している方は、今回お伝えした内容を役立てください。